治せない根管治療｜歯に関するコラム | ブログ一覧

いよいよ、根管治療のまとめになります。

今回は根管治療でも治せないものも紹介させていただきます。

右側のようなCTレントゲン写真があります。この場合、前回の症例（左側の写真）に比べると、歯の根っこの周りの骨全体が溶けています（レントゲン写真で黒くなっている）。

このような状態では、根管治療はもちろん、歯根端切除術を行っても、歯の根っこの周りにこびりついているバイ菌を取り除くことはできません。

また、歯の根っこにヒビが入っている状態も同じです。ヒビにたまったバイ菌も完全に取り除くことができないためです。

そのため、抜歯をしないとそのバイ菌を骨からとることはできず、膿は骨の中にたまったままになってしまいます。

3回にわたる根管治療の内容をまとめてみました。

このように、CTレントゲン写真で比較すると、歯の根っこの病気（膿）がどれくらいの大きさでどのようにひろがっているかによって治療方法が変わってくるのかがわかりやすいと思います。

上の図のように、歯根端切除術で治せる歯と抜歯しないといけない歯は従来のレントゲン写真では同じように見えてしまいます。つまり、レントゲン写真だけではどの治療方法をとればいいのかまったくわからないのです。

そのため、やみくもに根管治療をしても治らない歯を時間と費用をかけて、その結果、効果がないという事態に陥るかもしれません。

そのような事態を避けるためにも、的確な治療結果を患者さんに提供するべく、当院では根管治療においてCTレントゲン写真を撮影させていただくことをお勧めします。

もし、根管治療をうけてもなかなか治らない、いつまで経っても膿がなくならないなどお困りの方は佐々木歯科医院までご相談ください。